薬草「ハッカ」

薬草「ハッカ」

英名: Japanese mint

Herbs album

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東アジアの温帯地方に分布し、日本各地の湿地や小川の縁に生える多年草です。

薄荷(ハッカ)

薬用部位が地上部の生薬名はハッカで、葉はハッカヨウといいます。西洋薄荷(スペアミント・ペパーミント)に対してニホンハッカ、又は和ハッカと呼ばれ薬用とされます。

  1. 生育環境と植物の形態:
    草丈は通常60~80cm、茎は下部から分枝し、四角形で直立します。葉は長楕円形で鋸歯縁です。両面に軟毛のある葉は十字対生します。
  2. 花の特徴:
    花期は8~10月、茎の上部、葉脇に紫白色~紫色の小さな唇形花を密に輪生します。
  3. 効能:

    芳香成分のメントールを多く含有していることが特徴で、解熱、健胃、鎮痛作用があり、熱性のカゼや頭痛、咽喉痛、ガスが溜まって腹が苦しい症状などに用います。

    ハチ刺されには生の葉の汁を患部にすり込むと良いです。

    薄荷油や成分のメントールは筋肉痛などの外用薬,軟膏の原料となります。

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