薬草「コガネバナ」

薬草「コガネバナ」

英名: Chinese skullcap

Herbs album

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朝鮮、中国、モンゴル、東シベリアに分布し、山野の向陽地、乾性草地などに生える多年草です。日本では薬用、観賞用に栽培されています。

黄金花(コガネバナ)

生薬名はオウゴンで、薬用部位は周皮を除いた根です。和名のコガネバナは花の色をいうのではなく、黄芩(オウゴン)の根の内部の色を表しています。

  1. 植物の形態:
    草丈30~60cmです。茎はシソ科特有の四稜形、茎からよく分枝します。
  2. 花・葉の特徴:
    葉は対生、無柄で1.5~5cmほどの披針形で縁には毛があります。花期は5~6月、茎の先に花穂を付け紫色の唇形花を開きます。
  3. 効能:
    解熱、下痢止め、妊婦の流産防止などの作用があります。
  4. 効能:
    単独で用いることはなく、各種の漢方処方に配合して用いられています。胸や脇の苦痛、みぞおちの痞え、悪寒と熱感が交互にくる状態を治します。また、止血作用もあり、鼻血、吐血、子宮出血などを止血します。
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