薬草「クレソン」

薬草「クレソン」

英名: Watercress

Herbs album

 Herbs

 (画像クリックで拡大)

ヨーロッパから中央アジアの原産です。水中または湿地に生育するアブラナ科の多年草です。

阿蘭陀芥子(オランダガラシ)

生薬名は、セイヨウサイカンで、全草を天日乾燥して使用します。

  1. 生育環境と植物の形態:
    繁殖力はきわめて旺盛で、水辺のところに節がある切った茎を置けば容易に発根するうえ、生長が速く、たやすく増殖します。茎はやわらかく、横に這いながら高さ30-50センチメートルくらいになります。
  2. 花の特徴:
    長楕円形の小さな小葉を3-9枚つけ、小葉には縁に鋸歯はなく、上部のものほど大きいです。花期は初夏(5-6月ごろ)で、茎の先に白い小花を穂状に咲かせ、花弁は十字状に4枚つきます。
  3. 効能:

    クレソンの辛み成分はシニグリンです。食欲増進や利尿効果、血行促進といったさまざまな働きを持っています。強い殺菌作用や口臭予防もあります。

    クレソンにはβカロテンが多く含まれています。のどや鼻などの粘膜を正常に保ち、細菌の感染や乾燥を防ぐ働きが期待されています。

    クレソンに含まれているカリウムはむくみ予防としても効果的なほか、高血圧を防ぐ栄養ともされています。

 目次へ戻る