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日本の各地、中国、朝鮮半島などの日当たりのよい低地に分布する二年草です。
生薬名は、はっくつさいで、薬用部位は全草です。民間薬では専ら湿疹などの皮膚疾患の外用薬として用いられており、「湿疹(くさ)の王」から本種の和名が付けられたという説があります。
湿疹の王(クサノオウ)
生薬名は、はっくつさいで、薬用部位は全草です。民間薬では専ら湿疹などの皮膚疾患の外用薬として用いられており、「湿疹(くさ)の王」から本種の和名が付けられたという説があります。
高さは30~80cmになります。茎や葉を切ると黄色の乳液を出します。
開花期は5~7月で、枝先に黄色花を散形状につけます。果実は長さ3~5cmで、細長く直立します。
クサノオウはアルカロイドのケリドニンなどの成分を含み、鎮痛、消炎作用などがあります。しかし、末梢神経麻痺作用なども有す有毒植物ですので、内服は危険です。