薬草「セリバオウレン」

薬草「セリバオウレン」

学名: Coptis japonica

Herbs album

 Herbs

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本州と四国に分布します。各地の湿った山林下に自生する多年草です。花は種子を完全に包み込んでいないので,裸子植物から被子植物への進化途上に当たると考えられています。このような理由から,オウレンの仲間は生きた化石とも呼ばれ,被子植物の仲間では最も原始的なグループに属します。

芹葉黄連(セリバオウレン)

生薬名を黄連と言い、利用部位は根茎です。名前の由来は根茎の切口が黄色く、根茎が節で連なっているからといわれています。

  1. 生育環境と植物の形態:
    根茎は短くて地中を斜めに這い、黄味を帯びています。葉は三角状で,いくつもの深い切れ込みがあります。
  2. 花の特徴:
    早春3~4月頃10cmほどの花茎をのばし白い星形の小花を開きます。
  3. 効能:

    消炎,下痢止め,鎮静作用があり,胃腸炎,皮膚化膿症,目の炎症,炎症性の下痢,不眠,不安,興奮などに用います。漢方処方では,黄連解毒湯,甘草瀉心湯,黄連阿膠湯などに配合されます。

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