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ロシアのウラル地方,モンゴル,および中国北部に分布し,日本でもまれに栽培されています。
生薬名は甘草で、薬用部位は根・ストロン(根茎)です。カンゾウを炙ったものは炙甘草(シャカンゾウ)と言う生薬名があります。漢方処方で最も多く配合される生薬です。
ウラル甘草(ウラルカンゾウ)
生薬名は甘草で、薬用部位は根・ストロン(根茎)です。カンゾウを炙ったものは炙甘草(シャカンゾウ)と言う生薬名があります。漢方処方で最も多く配合される生薬です。
乾燥した草原に生育している多年生草本植物です。根は地中深く伸び,ストロンを横に伸長させます。草丈30~80cm。時に1mに達します。
花は初夏から夏にかけて咲き,淡紅紫色から紅紫色をしています。果実は湾曲して短い刺があり,黒色で光沢がある種子をつけます。
甘味成分のグリチルリチン(トリテルペン配糖体)などを含み、四肢や腹部の筋肉の痛み,胃腸機能や体力の低下,咽喉部の炎症や痰,咳など様々な症状に用います。
炙った炙甘草はその力が増し、滋養強壮作用も強くなります。痔の痛みには煎液を患部に何度も付けるようです。